融資したくない!と思われる会社は?

融資の営業や審査をしていたときのことですが、「融資したい会社」と「融資したくない会社」の区別がありました。

(私が銀行員であった時代の回顧ですが・・・ ちなみに、ここに記す話は、最近の無担保ビジネスローンのような画一的な融資スタイルではなく、有担保取引における総合的な融資・預金取引を前提としています。)

 

融資営業で新規訪問している際にそういうことを思うのです。

まだ、会社概要を深く把握しているわけでもなく、また、財務内容や保有資産、負債などの決算情報を得ているわけでもない状況でのことです。

 

結構、感覚的というか直感的な判断ですが、この直感はそうそう的外れなことはありません。

直感で判断する、というと「いい加減」なように思われるかも知れませんが、直感はとても大事です。

融資の話ですから、こちらが相手にする方は、社長や専務などの役員であったり、経理責任者であったり。

そこで、最初の出会い、挨拶、名刺交換から始まるわけですが、実はこの瞬間とその後の会話で凡その結果が想像されるのです。

 

会社側の方もそうでしょうが、銀行員は挨拶や会話から会社の状況やニュアンスを掴み、相手を値踏みしているのです。

それと、これは「恋愛」や「結婚」という感覚に近いと思うのですが、「合うか合わないか」というのも大事です。

銀行と会社との融資取引は長年に渡るお付き合いですから、お互いに長いお付き合いが出来るかどうか、その辺りを感覚的に嗅ぎ分けています。

 

会社として、業暦があり、業績が良くて、資産もあって、優良法人であるなら、そして、経営者もスマートでしっかりしている、従業員も良い。

どこから見ても非の打ち所も無い会社。(会社としてはこう在りたいですし、そうなりたいですね。)

こういう会社の場合は、どこの銀行もお付き合いしたいはず。

もちろん、数多くの銀行が取引を願うため、なかなか新規参入はさせてくれないです。

(恋愛や結婚でも同じです。非の打ち所が無くて、すごく素敵な相手ですからね。)

こういうとても良い会社とのお付き合いは、それこそ長期戦を考えた営業で、チャンスを伺うだけです。

 

中小企業の場合は、何かしらの欠点というか不足している部分があるのが当たり前ですから、実際は、これから述べることのほうが参考になるのではないかと思います。

 

中小企業の財務・決算内容は完璧ではありませんし、「粉飾や逆粉飾が若干はあるだろう」というのは、ある意味、想定しています。(逆粉飾とは、実際の売上や利益を過小に申告していることです。黙認できるのは脱税目的では無いレベルですが・・・)

ですから、連続赤字、繰越欠損、債務超過となっていようが、それだけで融資がダメという判断はしないことが大半です。どうしても悪いところ、弱いところなどは、財務内容や所有資産、負債からやはり目に付きます。

 

それよりも、良いところ、「この会社のここは他社に負けない」というところを探してみるようにしていました。こういう見方をすれば、財務内容などでは見えてこない良い部分やアピールしたいところが見えてきます。

逆に、いくら探しても良い部分が見つけられないという会社はなかなか存在しません。そういう会社は早々にダメになっていて存在していません。

数年、数十年と続いている会社というのは、やはり何かしらの強みや良い部分を持っています。そして、取引先からも必要とされています。ですから、会社が存続しているわけです。

そして、長い目で見れば、一時的な業績の悪化や財務内容の悪化があるのは、ある意味、当たり前のことです。

 

綺麗ごとはさておき、銀行としても「貸してなんぼ!」の商売ですから、貸せる企業、貸したい企業を探しているのはご理解いただけると思います。

そして、中小企業融資は大企業融資に比べて高めの金利設定が可能であって、比較的儲かる。

収益を上げるためにも、多くの中小企業に融資を行う必要があります。

ですから、数多くの企業を歩いて廻り、融資できる企業を探し出していくのです。

 

「融資したい!貸したい!」と思う企業は?

それは、まずは魅力的な会社。例えば、

事業の基盤がしっかりしていて、潰れることが無いような会社。

その企業ならではの技術や製品・商品・サービスを持っている会社。

ニッチな市場で相当の占有率を持っている会社。

地域から必要とされていて、評判も良い会社。etc.

 

私はこういう会社を見つけながら、融資営業をしていましたね。財務内容や資産状況などはあまり考えずに。

そして、その会社の方々と何度も会って、会社や市場に関するいろいろなことを教えてもらったり、こちらが掴んでいるネタをお知らせしたり。

融資や決算書の前に、やはり、商売の内容が大事であって、将来に渡って生き残っていける会社かどうかが大事です。

そして、その前に、経営者としてどうなのか、一人の社会人としてどうなのか、一人の人間としてどうなのか、ということがとても重要です。

 

ということで、次のようなことを自然にチェックしています。

 毎回会う度に同じ印象なのか、

 同じ話をしているのか、

 筋が通っているのか、

 論理に矛盾があったり、ウソ偽りが織り交ぜなれていたりしないか、

 大風呂敷を広げたような実態とは大きく異なる話ではないか、

 業界の中でどのような活動をしているか、

 同業者の評判はどうか、嫌われていないか、

 組合や商工会や商工会議所ではどうか、

 近隣の評判はどうか、嫌われていないか、トラブルを抱えていないか、

 妙な噂があったりしないか、

 違法な取引の影は無いか、反社会的な組織・人間の付き合いは無いか、

 服装はどうか、装飾品はどうか、

 自宅や自家用車はどうか、家族はどうか、etc.

 

このような事柄は、書類からも分かりますが、その前に、普段からの付き合いや雑談、素振りから分かります。

人間誰しも若干の表裏があるのも分かります。言えない過去や言いたくないことがある場合もあります。

何事においても過度に妙なこと、異常なことが無ければ、そう問題はありません。

 

ただ、話の中から分かる範囲ですが、「論理矛盾がある」とか「小さなウソが疑われる」とかというのは、気を付けなければなりません。

「どうせバレないだろう」 「バレても大したこと無い」 「間違えたと謝ればいい」というような人の場合、これは関わらない方が良いのです。

「詐欺」とは言えないとしても、「騙すつもり」で待ち構えている人もかなり居ますから。

 

私の場合は、銀行員らしからぬ風貌で、毎日毎日、中小企業に飛び込み訪問して来ましたから、それこそ、間違えて反社会的組織の事務所に飛び込むこともありました。まぁ、すぐに退散しますが。

それに、これは「騙そうとしているな」という会社も数多く見てきました。

仮に、「騙そうとしていないとしても、資金に困窮している状況から、何が何でも融資を引き出したい」というのは感覚から伝わってきます。

うかうかしていれば、「飛んで火にいる夏の虫」というか「カモがネギを背負って来た」となりますから。

 

会社のほうは、経営者のほうは気が付いていないのかも知れませんが、「小さなウソ」が癖になっていたり、「少しづつでも前回と違う話」になっていたり、「大風呂敷」になっていることがありませんか?

経営者として、そしてその前に、社会人として、人間として、後ろ指を差されるようなことはありませんよね。

 

中小企業融資は、基本的には、社長、経営者に対して融資しているのと同じです。

ですから、融資の話の前に、人と人として会話や付き合いがやはり大切です。

 

厳しい状況に陥れば、誰しも何かしらの変化が見え隠れします。

しかしどんな境遇であろうと、「人として信用に値する」、「この人は信頼できる」、「逃げも隠れもしない人」、そんな人は味方もいれば、支援してくれる人もいるでしょう。

 

融資というのは、仮にそういう境遇になっても、「この人はどうだろうか?」ということを判断しているとも言えるのです。

余談として覚えておいていただければと思い、記しました。

ご訪問ありがとうございます。
今日は です。

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