case44・・・銀行での交渉の基本ポイント

 銀行での交渉においては、応接室での1対1の対話は、よほど馴染みのある取引先などを除いては、ほとんど行われません。

 特に、融資案件に関しての交渉においては、複数名で対応することになっています。
 (これは、聞き漏れや記憶違いを避けるためです。)

 また、来店された顧客と同数もしくは多い人数で応対することも通例になっています。
 これは数の優勢で心理的にも優位に立つことに基づいています。

 このことから、あなたが単独で銀行に交渉に行くことは望ましくはありません。
 できれば2名以上で出向くようにしましょう。


 それから、新規取引やまだ馴染みの浅い状況では、銀行を訪問するときには、それなりの服装にしましょう!
 スーツ&シャツ&ネクタイもしくは、スーツ&シャツくらいで。
 あくまでも第一印象を大切にし、相手に好印象を持たせるためです。

 汚れた作業着そのままとか、ジーンズにTシャツというラフな格好では、せっかくの話も真面目に聞いてもらえない可能性もあります。


 銀行は決して「見た目で判断することはない」と言えますが、第一印象で与えるあなたのイメージが融資稟議の際に少なからず影響します。

 銀行にいいイメージを抱いてもらうことは、それほど得になるわけではありませんが、決して損になることはないはずです。
 少しでも悪いイメージを与えてしまえば、何か小さな問題や疑問があった時、担当者はあなたをフォローする気持ちを持てるでしょうか?

 稟議は書類や数字がベースになっています。
 しかし、稟議書を書くのは、あくまでもあなたと交渉している担当者です。

 とは言っても、担当者や上司などに好かれようと努力したりする必要はありません。
 普通に、常識的に振舞うことなのです。

 それから、一つ気をつけておいて欲しいことがあります。

 担当者などに好かれようとか好意的にするあまり、手土産を持参したり、食事に誘ったり、ゴルフをしたりすることが、昔はよくありました。
 しかし、現在の銀行では、こういうことをする必要ありません。
 あえて、しないほうが良い場合が多いでしょう。

 それは、一般社会ではいたって常識的な行動と思われることが、きっかけになって、「顧客と銀行の癒着」につながり、不正融資や便宜供与などの大きな事故にも発展しかねないからです。

 「顧客との癒着」につながるような行動は、コンプライアンス(法令順守)の観点から、避けたり、遠慮したりするよう規則化されています。

 コンプライアンス規律違反は、銀行員にとって致命的な処遇や社会的冷遇に会う可能性がありますから、避けて通りたいと思っています。

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