case21・・・事業承継のネック①

わが国では、2011年の今、戦後65年を向かえ、会社そのものが高齢化しています。

そのため、中小企業のみならず、事業承継が問題化していることは、周知のことと思います。

 

商法から切り離された会社法が施行されて5年になりますが、会社法ができた事で、従前に比べれば、事業承継もしやすくなったことと感じます。

 

しかし、依然、事業承継の場合には、特に中小企業の場合には、ネックになる事柄があります。

一つ目には、「株式」に関して。

会社の株式が、どのような持ち株構成になっているのか、ということがネックになります。

 

事業承継をスムーズに行いたい場合、株式所有割合は、一人もしくは一家族で100%保有していることが、何と言っても、ベストです。

二人もしくは二家族以上に分散している場合は、実質的な経営権を持つ者もしくは家族が最低でも51%以上、できれば66.7%以上保有している状況を作りましょう。

 

会社株式は財産であり、金融資産といえますが、実際にはあらゆるものに変化しており、資本勘定としてはあるものの特定できない資産という感じです。 また、考え方によっては、還って来ない埋没原価的な投下資本になっています。

しかし、税務上の問題がここに絡み、相続対象資産となります。

この税務上の問題が大きなネックとなり、大株主としては、相続税の負担を軽減することを事前に考えることになり、生前贈与や譲渡をすることにもつながります。

この生前贈与や譲渡により、株式が分散されていくことになります。ここが大問題です。

 

一人が100%保有している株式が、長い年月とともに、いつの間にか、兄弟姉妹、子、孫のように分散していることがあります。

中小企業でも、兄弟、子、孫に株式が分散し、中には会社経営に関係の無いものが株式を保有しているケースも多々見られます。

会社経営に全く関係の無い人間というのは、例えば、サラリーマンで会社勤務をしている者、遠く離れたところで自営業を営んでいる者などです。

中小企業の場合、日常的に会社業務に関係していない人間が株主になることは、会社運営上、好ましくないのです。

 

とりわけ問題が発生するのが、相続が発生した時、何らかの権利関係が発生した時などです。

家族・親族などで権利関係でトラブルになった場合には、事態収拾がつかなくなることが多いのは、想像がつくと思います。

こうならないためにも、株式の保有割合については、ある程度のルールを作り、縛りを効かせておくことを忘れてはいけません。

そのためには、株式譲渡制限規定を設けることも一つの案です。さらに、社内ルール、親族間ルールを決めておくことも忘れずに。(株式譲渡制限規定設置については別の機会に。)

 

中小企業の事業承継でトラブるケースのひとつは、この株式保有割合に起因しています。

 

有名なトラブル事例では、京都の一澤帆布という会社で起こった兄弟間のトラブルです。この事案では、創業者の遺言書偽造などもあり、かなり泥沼になっていました。実質経営者であった次男が会社から追放され、東海銀行を退職した長男が偽の遺言書を持って、会社を乗っ取ったのです。

最高裁まで争い、株主総会決議取消とか無効とかの判決で、実質経営者であった次男に会社経営が戻る判決で決着しました。 詳しくはお調べください。

けっこう、他人事では済まない話だと思います。対岸の火事で終わらせず、事案を知っておくことをオススメします。

 

ご訪問ありがとうございます。
今日は です。

銀行、融資、不動産担保、事業性ローンの講座はこちら
(基本や事例を知りたい方はこちら)

不動産担保ローン・事業性ローンの検索はこちら
(お悩みの方、すぐ借りたい方はこちら)

(WEBの活用でお悩みの方はこちら)
 

初回相談無料!! お気軽にお問合せください クリックでSSLセキュリティ対応のお問い合わせフォームが開きます
(お問合せの際はこちらをクリックしてください)


Access to Kit Consultant

ようこそ、いらっしゃいませ。
当サイトでは、中小企業様や事業主様に向けて情報を発信しています。

元銀行員の経営コンサルタント&中小企業診断士ですが、インテリア関連の小規模企業を営んでいます。皆さんと同じ立場です。一緒に悩み、考え、実践していくコンサルタントです。 融資関係に強いですが、実は販売やEC・WEB関係にも強いです。

中小企業様、事業主様向けコンサルティングは個別訪問にて行います。
訪問対象エリアは、東京,神奈川,埼玉,千葉です。
世田谷区内やお近くの方は迅速に対応します!

〒157-0077
東京都世田谷区鎌田3-12-16-501
TEL:03-3749-8395 FAX:03-6411-0336
tokyo@kit-consultant.com

お客様からの声はこちら
経営に役立つリンク集はこちら
お問い合わせのページへ
初回無料相談!受け付けています

お気に入りに追加&ATOM FEED

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 購読する
 


TOP