case12・・・最近の銀行員は②

社長さん、御社の融資は信用保証協会付きばかりじゃないですか?

銀行独自の融資(通称:プロパー融資)ってありますか?

銀行は担保を設定しているけど、融資は信用保証協会付きばかりになっていないですか?

 

この質問で「YES」ばかりになっているのなら、なぜって思いませんか?

 

それは、「銀行はリスクを取りたがらない」からです。

「取らなければいけないリスクは最小限に抑えておきたい」からです。

 

銀行独自の融資(通称:プロパー融資)は極力避けたいのが、銀行なのです。

 

信用保証協会付きの融資なら、もしものときに、信用保証協会が銀行に代位弁済といって、借り手の代わりに返済してくれるから、安心して融資できるのです。(何割かの銀行負担はありますけど。)

 

銀行独自の融資(通称:プロパー融資)は、融資先が倒産して、返済・回収が不能となると、保証人に請求したり、担保を処分したり、かなり手間隙が増えてしまう上、全額を回収することが困難なことが多くなります。

貸したお金を取り戻せないリスクが、はじめから大きいと判断しているので、そういう貸し方を好むはずがありません、普通は。

それに、内部の話ですが、自己資本比率にも大きく影響するので、なるべく抑えておきたいという判断が働きます。

 (銀行の自己資本比率については省略します。)

 

こういう判断から、リスクが少ない、手間隙が掛からない、信用保証協会付きを優先的に利用することが通例となっているのです。

 

まあ、それでも融資を引き出せるなら、仕方がないことなのですが、この信用保証協会付き融資においては、注意しておくことがあります

 

融資の判断は誰がしているのか?

これははっきり言って、信用保証協会の担当者が行います。

厳密には、信用保証協会の担当者が行うのは、保証承諾の可否です。

ただ、この保証承諾「可」であればいいのですが、「否」となった場合が問題です。

 

ここからが、銀行の怖い所です。

 

信用保証協会で、保証承諾が「否」となったことで、信用保証協会付き融資はできなくなります。

それで終わりです。

それ以上は何もしません。

お客様に「ダメです。」と一点張りです。

 

つまり、融資を受けられないということです。

プロパー融資は当然出ないということです。

 

そして、信用保証協会付き融資でいったん「否」となったということは、信用保証協会のデータに残ります。

 

どうしても資金が必要な企業は、断られた銀行はあきらめて、別の銀行にも相談しますよね。

でも、この別の銀行でも信用保証協会付き融資を前提に交渉します。

仮に、申し込み書類を渡しても、信用保証協会の方で

「先日○○銀行からも申し込みがありましたよ。この会社は保証承諾不可です。保証できません。」

と言われてしまうのです。 

これを聞いた銀行員は、同じように、これ以上深入りはしません。

 

信用保証協会が融資の最終判断にも大きく影響してしまうのです。

 

取引している銀行の担当者は、単なるメッセンジャーであって、書類の受け渡し係にしかなっていないのです。

 

「信用できないな、こんな奴の言っていること」

 
そう思うなら、それで構いません。

しかし、これが現実です。

ここに書き記したようなことは、元銀行員でも、怖くて誰も言いませんよ。

ましてや文章にするなんて。

 

私は本当のことをお伝えしています。

 

こういう今でも、骨のある、志高い銀行員はいるものです。

いい銀行も当然あります。

 

銀行員を育てているのは、やっぱりお客さんなんです。

(私はお客さんにいろいろと教わりました。)

いいお客さんには、いい銀行員が引き寄せられる、その逆も然りです。

 

私は、こういう話を書いて、読む人の不安心理を煽りたいのではありません。

私は十分経験して知っているので、何も驚かないし、別に書かなくても、損もしない話です。得もないですが。

社長さん、あなたが、より素晴らしい銀行員と出会えることを、その見極め方をお知らせしているのです。

 

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