粘り強く続ける先には・・・

  粘り強く続ける先には・・・


この成功法則に記載の内容は、会員限定で毎月無料配布している情報誌に掲載したものです。

短い文章ですが、経営の、成功へのエッセンスだけは盛り込んでいます。何かのヒントになるかと思います。


元銀行員で、現在経営コンサルタントでもある私が見た「いい企業」を紹介します。



今回は、東京都T社



東京の下町で、ガラス製品を手作りしている会社です。

その製法は「江戸硝子」と呼ばれています。また、国の指定伝統工芸品である「江戸切子」も製作しています。



伝統の「江戸切子」をはじめほとんどの製品は熟練の職人の手でひとつひとつ生みだされています。



私がとても印象に残っているのが、「吹きガラス」です。窯で熱したガラス玉をパイプの先に付け、口で息を吹いてワイングラスやタンブラーなどを形作るのです。何人ものガラス職人がパイプを吹いて製品を形作る光景は圧倒されてしまいます。

工房はこのガラスを溶かす窯のため、まさに灼熱。夏本番のこれからは、汗が流れるというか、サウナに入っているようなものです。



そんな灼熱の工房に数多くいる職人には、かなり若い職人も多く、中には女性もいたり、大学卒業の方もいたり、とても活気に溢れるのも魅力です。ガラスの美しさに魅せられた人が集まっているようです。



かつて東京の下町には、沢山のガラス工場があったそうですが、工場の移転や廃業、中国などへの生産シフトもあり、地域のガラス工房は少なくなりました。

それでも粘り強く継続する姿勢に、伝統工芸への追い風もあり、高い技術がある工房には、多くの仕事が舞い込んでくるようでもあります。

この工房では様々な有名ブランドから仕事が持ち込まれているそうです。



また、本業をサポートする事業として、資産や不動産の有効活用をしていることも経営能力の高さを伺えます。

現在の社長は2代目で、3代目になるご子息も現場で修行を積んでいます。「技術と伝統」は脈々と続いています。



この工房から個性ある製品、いや、工芸品、作品が今後も数多く輩出され続けることを期待しています。


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