case59・・・事業性評価融資~商品設計・デザイン設計~

「事業性評価融資」や「事業性評価に基づく融資」というのは、端的には、「事業性を評価した担保・保証によらない融資」(以下、「事業性評価に基づく融資」という。)と金融庁が言っているもので、決算書の内容や保証・担保だけで判断するのではなく、事業内容や成長可能性等も評価して行う融資、ということです。

平成26年夏頃にこの言葉が金融庁から出てきます。

(参考:http://www.fsa.go.jp/news/26/20140911-1/02.pdf)

(参考:円滑な資金供給の促進に向けて:http://www.fsa.go.jp/news/27/ginkou/20150730-1/01.pdf)

「事業性評価融資」については、「case53・・・事業性評価融資とは?」でも説明していますので、左記リンクからご参照ください。


 

事業性評価融資では、経営計画書や事業計画書にはじまり、知的資産評価、個別ノウハウの評価など総合評価が必要となるかと思われます。

ここでは、case53の中で書き出したリストについて、一つ一つについて説明したいと考えております。

以下は、case53で挙げた見るべきポイントの一覧です。

  1. 経営者の姿勢、やる気、人柄、経歴、人脈、健康状態、家庭環境
  2. 従業員との関係、従業員間の連携具合
  3. 技術力の裏付け(従業員の技術・処理能力や余力、保有機械の技術・処理能力や余力、材料・技術等の組み合わせ、独自ノウハウ、特許・意匠、非公開技術、作成・納入事例、受賞歴など)
  4. 製品・サービスの特異性や競争力、差別要因
  5. 仕入から納品までの各工程の作業内容、特異性
  6. 商品設計やデザイン設計等初期工程でのノウハウ、工夫、アイデア
  7. 営業・企画・広告のノウハウ、工夫、アイデア、実績、計画
  8. 工場・倉庫・営業所等のレイアウトや5Sの状況、工夫
  9. 工場機械設備、冶具、車両等の保有・稼働状況
  10. 研究・研修の取組状況・実施体制
  11. 仕入先との連携・関係
  12. 販売先との連携・関係
  13. 展開・進出可能なエリア、業界、業種
  14. 専門機関、研究機関、専門家等外部との連携
  15. そのほか

 

今回は、事業性の評価として、「商品設計やデザイン設計等初期工程でのノウハウ、工夫、アイデア」に関するポイントについて述べます。

 

何を売るかということはどの業種も同じで、最初に商品やサービスを設計したり、形をどのようにするかといったデザイン設計というものが必要です。

商売の入り口の部分ですが、初期設定がしっかりとしていないと、何をするにも最初のうちからブレてしまう可能性が出てきます。

メーカーが分かりやすいと思いますので、商品Aを製造している企業として述べていきます。

 

商品Aを製造するにあたって

  1. 商品設計(含むマーケティング)
    • 装備する機能は
    • 主な素材は
    • カラーリングは
    • 製造数量(限定か非限定か)
    • 販売価格は
    • コストは
    • 業務用か一般用か
    • 対象者の年齢、性別、職業、家族構成、地域などは
    • 販売チャネル(店頭、WEB、通販)
    • 他社製品のチェック
  2. デザイン設計
    • 外部デザイナーか自社デザイナーか
    • ユニバーサルデザインを考慮するか
    • 人間工学を考慮しているか
    • 手書きラフデザイン
    • PCデザイン(ペンタブ、CADなど)
    • デザインソフト(CAD、イラストレーターなど)
    • 素材、カラーリング
    • 機能、使用部材等の制約・条件は
    • 他社デザインのチェック
  3. 図面設計
    • 手書きかPCか
    • 機能上の制約・条件は
    • モジュールか(他との拡張性)
    • プラットフォームは(他との共用性)
    • 既存部品は使えるか
    • 外注部品は
    • 自社製法で対応可能か
    • 自社機械で対応可能か
    • 製造上のボトルネック・注意点は
    • 安全面は(耐久性、耐火性、耐摩耗性、対衝撃など)
    • 規格や規定、法令チェック

 

モノが溢れているいまどき、誰かがちょっと考えただけで製品化するようなことは、そう無いと思います。

便利品やアイデア商品も類似品も溢れかえっています。

作れば売れるという安易な時代ではなく、ユーザーの嗜好も選択肢も多岐に渡る時代です。

そういう時代ですから、商品設計やデザイン設計をする初期段階で、部門間や全社で様々な意見を出し合ったり、チェックしたりし、アイデアを出し合ったりすることはとても大切になっています。

そこで、企業がどのような点でどのような創意工夫をしているかをチェックすることも事業性評価の役に立つはずです。

 

また、設計時にはマーケティングの考え方も重要ですから、どのような調査をしているか、アンケートやニーズ把握をしているかをチェックしておきます。製品化した後の販売戦略に結び付くマーケティングがあれば、より安心できます。

 

ご訪問ありがとうございます。
今日は です。

銀行、融資、不動産担保、事業性ローンの講座はこちら
(基本や事例を知りたい方はこちら)

不動産担保ローン・事業性ローンの検索はこちら
(お悩みの方、すぐ借りたい方はこちら)

(WEBの活用でお悩みの方はこちら)
 

初回相談無料!! お気軽にお問合せください クリックでSSLセキュリティ対応のお問い合わせフォームが開きます
(お問合せの際はこちらをクリックしてください)



お気に入りに追加&ATOM FEED

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 購読する
 


TOP